ダウ理論:重要な高値と安値

さて皆さん、今回はダウ理論の中でも重要な高値と安値についてお話をしていこうと思います。
私が書いた今までの四つの記事を隅々までご覧いただけると解ると思いますが、至る所で「重要な高値(安値)」や「肝心な高値安値」といった単語を見たことと思います。
では、いったいこの重要な高値安値とはどういったものなのでしょうか?
それを見ていきたいと思います。
重要な高値安値とは?
まずはこちらの図を参照してください。
こちらはダウ理論によるところの、アップトレンドの定義で有ります。ここには二つの重要な安値と二つの重要な高値が存在致します。それはこちらになります。
赤まるで囲った部分が重要な安値と高値になります。
では、なぜこれらの高値安値が重要と言えるのでしょうか?まずは左側の高値安値の関係を見てみましょう。
こちらを見て頂くとお分かりいただけると思います。この赤丸の部分から買いエントリーをし、今まで売ってきた勢力を完全に負かすことが出来る勢力が存在することがわかるからこそ、ここが重要な安値となりえるのです。
ここで新たな単語が出てきました。「買いの勢力と売りの勢力」とは何でしょうか?
買いの勢力と売りの勢力
まずチャートには二つの勢力が存在します。
それは、買いの勢力と売りの勢力になります。我々に最も馴染みが深いドル円でお話をしてみましょう。
こちらのチャートをご覧ください。
チャートを見てわかる通り、白いローソク足(陽線)と、黒いローソク足(陰線)の二種類が有ります。白いローソク足は買いの勢力と呼んでおり、ドルを買って円を売る勢力。では逆に黒いローソク足はどういった勢力なのかというと、ドルを売って円を買う勢力になります。
基本的に白いローソク足である陽線を「買いの勢力」と呼び、黒いローソク足である陰線を「売りの勢力」と呼んでいます。では、我々はどちらの勢力に属するのか?
我々一般投資家は、買いの勢力なのか?売りの勢力なのか?
さて、こちらに対する答えなのですが、ここでは控えさせていただきます。今一度悩んで悩んで悩み抜いて答えを出して頂きたいからです。
私もこの答えを出すのに悩み抜きましたが、悩んだ私が言えることは、悩んだ時間が長ければ長いほど、真剣に悩めば悩むほど己の知となり、また血となり肉となると思ったからです。
では次に進みましょう。
重要な高値と安値の考え方
先ほどの図です。
ここから買い上げて売りの勢力を負かすことが出来る勢力が居るということをお伝えいたしましたが、ではなぜ売りの勢力が負かされた部分が重要な高値となりえるのでしょう?
その理由はこちらになります。
つまり、重要な高値から売りで入った勢力を完全に負かした部分は、特に強いと見られ次にここまで下がって万が一安値を更新された場合、トレンドを決定づけた勢力は完全に負けることを意味します。
よって、高値が更新されればその更新された高値が最も重要な高値になり、売りの勢力を負かすことが出来た安値が最も重要な安値であるということが言えるわけです。
そうなれば次にこの重要な高値まで下がったときは、どういったことが起こるかというと、
この位置にまで下がってきたら買ってやろうと企んでいる買いの勢力が潜んでいる可能性が高くなるわけです。こうやってトレンドというものは形成されていくものなのです。
ダウントレンドの場合はすべて真逆にとらえて頂けると、大丈夫です。
ダウ理論:重要な高値と安値まとめ
- 重要な安値とは、売りの勢力を完全に負かすことが出来る勢力が存在する。
- 重要な高値とは、トレンドを決定づけることが出来る勢力が存在する。
これがダウ理論の基本中の基本であり、このことを理解せずにトレードを行うということは命を失う危険性が付きまといます。もちろんダウ理論だけではトレード出来ないことも多々ありますが、これが理解できないとこの先もっと難しくなり、ますます闇の中をさまようことになってしまいます。
なぜならば、本当に重要な高値安値を見出すためには、この先に待ち受けるエリオット波動論の理解が必要になるためです。エリオット波動論…本当に難しくて私自身どこまで理解しているのかすら怪しいほどですが、頑張って伝えていこうと思います。
ですがその前に、まだまだダウ理論は終わっていませんよ~!!次はダウ理論の「重要な高値と安値」についてもう少し掘り下げてお話します。なぜ重要な高値と安値を見分けることが出来るのか?これが出来ないとどうして下がってきた相場が上がるのか、上がってきた相場が下がるのかという説明が出来なくなります。
ダウ理論まだ続くのかよ~!!と思ったあなた!!私も正直そう思っています…。はい…頑張ります…画像編集がめっちゃ面倒ですが…。私も頑張って書き上げますので、皆様も頑張って見てください。
という訳で、ここまで読んでいただき有難うございました。皆様も頑張ってダウ理論の理解を深めてくださいね~!!では!!